結合男子を遊んだ 嬉しかったところと痒いところメモ
やってるぞ結合男子！ 本当はもっと早く感想を書こうと思ってたんですが、全然書けなかった。本編が多すぎるため。本当は週報と称して毎週感想と進捗を上げるつもりだったんですが……。
どういう記事？
結合男子の「こういうところが良かったな～嬉しかったな～楽しかったな～」と「ああいうところはちょっと気になったな～」を適当に列挙しただけです。 全然良ゲーだとは思いますが、まあ痒いところに手が届かないこともあるよね～という感じになりました。ここちょっと気になったな～というだけなので、別にどれも買わない理由にはならないと思います。まあ一応書いておこうかな程度。
結合男子って？
2023年6月29日にNS版が発売された『友情結合シミュレーションアドベンチャー』。8月10日にはスマホアプリの配信が決まっています。本体価格は3300円（プレイアブル4人）で、DLCは1100円（プレイアブル1人を解放）が6つ。タイトルが直球なのは制作サイドも当然わかっている模様。
どう考えてもそういう情報は公式HPを見た方がいいのでリンクを貼って終わりにします。
どういう内容？
プレイレポート記事がまとまっている！ ありがとうございます！
ちょっとだけスペース割きますね。世界が闇に蝕まれて滅びかけていて、それに抗うために前線で戦う選ばれし戦士たち（純の志献官）10人と、彼らのうち2人の意識を結びつけることで超強力な技のトリガーを引ける俺くん（「水素の志献官」「酸素の志献官」に対して「触媒の志献官」。媒人（なこうど）とも）の11人で超ギリギリの状況から世界を救う、という話です。時代は近未来ですが、なんかSF的な理由があって文化や語彙は結構大正なテイストになっている模様。
彼ら10人は元素に対して擬人化仕草（あるものの特徴からキャラクターを作ること）をやって生まれたキャラクターのようですが、元素そのものではないので擬人化ではない、みたいな塩梅です。人に紹介するときはめんどいから大体擬人化って言ってます。
分岐は最大45通り✕エンディング90種類以上
10C2✕2……ってコト？！？！？！？！
公式HPをぽちぽち見ていると45分岐90EDとかいう情報が目に飛び込んできます。おそらくこのゲーム最大のウリ。 全ての組み合わせに固有の展開とエンディングが用意されているので、プレイヤーの俺くんはどの2人で必殺技を撃つかを決めてゲームを進めていくことになります。触媒というだけあって俺くん自身は反応しません。ひたすらに反応させる係。当然ながら周回ゲー。45周て。一周3時間でも135時間かかるが……？
他媒体での展開
ゲーム以外にも以下の3つで 物語が展開 しています（した）。私はそう思う。
雑誌のインタビューとかもあったしこれからもあるみたいですが、これは……ほら……物語ではない……なくない？ 分かりきったキャラゲーなのでキャラを売る気があって大変よろしい。やり過ぎていて、ちょっと下手だろという部分もある気はするんですが……。
- 志献官10人のTwitterアカウント（まだ読める）
- 小説『結合男子 -Fragments from Dusk』（リンクは物理書籍予約ページへの案内。マンガUPでも大体読める） www.jp.square-enix.com
- 漫画『結合男子 -Commitments to Dawn-』（マンガUPで読める） magazine.jp.square-enix.com
ゲームシステム
これも当然なんですが、公式宣伝マンガやプレイレポートを見た方がいい。レクチャースクールかわいいね。
でもここで言わないのも不親切なので軽く紹介。以下の3種類のパートを繰り返してゲームを進めていきます。
- 最大10人から大体5人を選んでパーティを編成。メンツに分子術のラインナップが左右される。
- 育成パート。決められた期間でパーティの練度を上げ、ボス戦闘に備える。やることは６つ。６つって書くと多いな……。
- 部隊訓練で作戦練度と分子術のレベルを上げる。
- 結合訓練で√に入らせたい2人の結合率を上げる。
- 休憩でパーティのコンディションを整える。
- 毎日昼に『巡回』が発生し、10人の日常・プライベートを垣間見ることができる。
- 午前中に雑魚戦が発生し、分子術のみで戦闘を行う。俺くんは指示出し係。
- 会話イベントを発生させる。√に関わるものと√に関係なく発生するものの２種類が存在。
- ボス戦闘（結合作戦）パート。√に入らせたい2人を「結合配置」に、残りの三人を「補佐」にセットして戦闘を行う。
メインシナリオ（フルボイス）は育成パート、ボス戦闘パート両方に存在。他に、特定の条件を満たして開放するペア会話２種類（√関係あり：結構長め。√関係なし：そこそこの長さ。どちらもボイスはないが、一度発生させればイベントギャラリーで読み返せる）が育成パートに、戦闘時に読める（※イベントギャラリーからの再読は不可）ペア会話（おおよそ30秒程度。フルボイス）がボス戦闘パートに存在します。会話回収ゲー？！ そ、そうかも……。
ありがと～！（うれしいところ）
一見関係が薄そう（い）なところにもしっかりとストーリーが用意されている
当然できていてほしいことでもありますが。公式の推しているみたいなペアは当然ガッツリ二人をやってくれるんですが、そうではないところもやってくれている感触があります。自分の話を自分からはしないし特に親しいわけではない、みたいなペアでも、二人だからこそできる内容をしっかり用意してもらえていると思いました。嬉しいですね。√Aと√Bを比較してどうこう考察する、みたいなこともできるような仕上がりなので暫く楽しめそうです。圧倒的感謝。 既存人間関係についてですが、彼らは彼らで割と色んなところで挟まってくるというか、結構頻繁にやってくれていると思います。私はそっちの方が蔑ろにされている気はしていません。
事前コンテンツ、多すぎ！？
大変だなあ～とも言えますが、いっぱい展開してくれて嬉しいが圧倒的に勝ったのでこっちにいれます。読んだほうが面白いと思うけど、読まずに本編やって、あとから読むのもいいですよね。
用語集の呼び出しが楽
十字ボタンの右を押せば用語集を呼び出せるので確認が楽。スクロールがちょっと遅い気もしますが、全然許容範囲（修正入ったら喜びはします）。加えて、新出の専門的な用語なんかは初出時に会話文の文字の色が変わってくれて、会話画面のままそれがどういう意味の語なのかをチャチャっと確認することもできる。これは相当ありがたいです。
自動記録がマメ＋セーブ・ロードが速い
スマホアプリでの展開もあるからか、マメに自動記録をしてくれます。これでエラー落ち・フリーズも怖くない！ また、データの記録・読込が速く、ここに対するストレスはほとんどないと言っても良い域だと感じてます。快適で助かります。
簡易記録／読込
会話イベント中にサクッとセーブできる機能が実装されてます。結構活用しているのであって良かったです。媒人のみなさんがちょこっとセーブしたいタイミングって巡回場所を選ぶ時だと思うんですが、触った感じ会話劇を読んでいる間しか使えないみたいですね。でもこれは特に問題にはなりませんでした。
簡易記録／読込の使い道三選
- 普通に中断したいとき。自動セーブがかなりマメなのでいいんですが、お手洗いとかに立つ前にとりあえず記録しておける。
- 選択肢が出てきたとき。ピッとセーブして共通会話っぽいのに合流したらピピッとロードして別の会話を読むことができる。楽。
- 巡回回収。正直この用途が9割と言っても過言ではない。ゲーム後半の巡回は√依存で特殊会話がPOPする仕様っぽいので取りこぼし防止のために使用する。①適当に一つ選んで会話イベント画面に入ったらとりあえず即簡易記録を実行。②既読のものを踏んだ場合は今記録したものを読み込んであげるとなんと巡回選択画面に戻ってこられるので、他のを選ぶ。未読の場合は最後まで読んでから普通にロードして巡回選択画面に戻ってくる。これが結構楽かなと。私はこれに気がつくのに2～3ペアぐらいかかったので書いておきます。
セーブ枠が多い
とりあえずNS版は50個以上ある。45以上ある時点で超評価したいし感謝したくないですか？
歯ごたえのある戦闘
思ったより戦闘にやりがいがあって嬉しかったです。戦闘の画面がソシャゲすぎる……戦闘部分が虚無だったらどうしよう……と本気で心配してたんですが、全然楽しい。育成をサボったりナメてかかるとちょっと辛いぐらいの難易度設定なのかものかもしれません。13週目にしてラスボスに初敗北したりしたときは笑っちゃった！ 金属3人編成はかなり余裕だったのでよくわからんなと思ってるとこもありますが。
メインスト共通部分や巡回会話の味変が超上手い
45回読むことになる会話があるのは構成上仕方ないし、共通パートってどうしても新鮮さが失われて退屈なものになっていくと思うんですが、そこにはしっかり抗えていると感じています。
√に関係のある会話イベントを読むことで情報が増えて、同じ共通パートでも見える景色やセリフの味わいが変わる。これが恐らく45ペア分仕込まれている。この味変は本当にすごい。この世界の塗り替えこそ結合男子の真骨頂です。 このタイトルの最も評価されてほしい点でもあります。
変な喩えですが、超しっかりしたラーメンと沢山の調味料たちというか（？）。一応既読送りも可能ですが（無い場合周回ゲーの自覚なさすぎてびっくりする）、まあ無理に飛ばすこともないのかな、という感じ。
音量バランスに気合が入っている
キャラごとに声量の差ってあるじゃないですか。そのそれぞれの音量の再現にすごいやる気があるような気がします。元気なキャラのボイスの音量とミステリアスなキャラのボイスの音量の差がちゃんとある。もちろんBGMや全員のボイスのボリュームを設定から変えられるので適当に調整してあげることは可能です。個人的にはBGMはちょっと落とした方がいいと思います。
ノリ（というかテーマ？思想？）やキャラクターが自分の好みすぎる
これはマジで私の話なんですが、ガチで好み。タイトル発表前からこういうのが好きなんだよね～と抜かしていた要素がわんさか入っていて、マジですごい。そんなことある？ 大体十代後半のプレイアブルキャラクターを3人用意して3人ともがドドドドドド趣味な時点で「そんなことあるんだ」じゃないですか。すごい。ありがとうございます。たま～にセリフ回しから「もしかして同じアニメ好きだったりします？」という気持ちにもなるんですが、そんなことはどうでもいいです。
別にいいけど……（ちょっと気になっているところ）
いつ全クリできるんだこれ！？
思ったより時間がかかりそうな気配があります。一周3時間なら135時間か～と言いましたが、なんか……私のペースだと……もしかしたら300～500時間ぐらいかかるかもしれなくて……ちょっと途方に暮れています……。結構ちんたら遊んでいる方ではありますが、100時間遊んで13ペアって感じです。今年終わればいいなー。
NSからスクショを投稿する際に作品名ハッシュタグがつかない
ネタバレ被弾防止にまとめてミュートしたかったし、あったほうが検索性も高いので欲しかったです。まあ作品タイトルで調べてクリティカルなネタバレ出てくるの良くないかあ、と思うといらんかって気持ちにもなるんでどっちもでいいといえば本当にどっちでもいいんですが……。
簡易記録／簡易読込の操作説明ってどこ？
簡易記録の操作の説明がマジでどこにもない気がする。簡易記録はLスティック押し込み、簡易記録のロードはRスティック押し込みだったっけな。コントローラーを落としたときにたまに暴発する。私はTwitterで検索して知ったので、こう……普通に説明書がPDF1枚ぐらいは欲しいな……みたいなことを思いました。
2023/10/12追記
指南に転がってるって話を追記すんのをサボってました。今は風花雪月無双を起動しているのでスマホ版でさくっとスクショ撮ってきました。
会話履歴画面において一画面に収まる文字数が少ない
少ない！ 別にいいけど少な～い！ 別にいいけど～～！！
イベントギャラリー（追憶）からイベントを再視聴しているときには文字送りスピード・音量の設定を変更できない
できなくない？ できるなら教えていただいてもよろしいでしょうか……。文字送り・ボイスの設定画面に入るためには＋ボタンからメニューを開いてあげる必要があるんですが、そのメニューが開きません。＋ボタンがうんともすんとも言わない。流石にそんな嘘みたいなことないだろうとも思うんですが……。まあ45回読む共通パートで調節すりゃいいんで、なくてもいいです。全然なくてもいい。
戦闘突入時にたまにフリーズする
戦闘突入時にたま～にフリーズするみたいです。しました。ボタンを連打するようにして戦闘に入らないのが回避のコツっぽいので、重い処理が走っているのかな、みたいな想像をしてしまいます。自動記録がマメに走っているのでそこまで致命的ではない。たまにだりいなと思うのとフリーズすんなやと思っちゃうだけで……。
なんだそのDLC商法は？！
いいけど～～！ 豪華特装版買ったし本当に“私は”まあもう別にいいんですけど！ なんか蓋を開けたら思ったより全部やってねみたいな空気あって笑っちゃいました。本体組6ペアだけでこのゲームのやりたいことというか、言いたいことみたいなのってどこまで拾えるようになっているのかを多少不安には思っています（現状本体組はやっぱ本体組だなあ、この話ちゃんと本体にあんの偉いなあ、みたいな感じはあるんで杞憂だろうと予想してますが）。
グッズ展開の気が早くない？（お気持ち成分マシマシ）
キャラゲーなのでキャラを売ることにやる気を出されるのは当然だと思うんですが（どんどん出して開発費とかガンガン回収していってください！）、グッズの展開がすごく早い。と私は思う。どのぐらいかというと、ゲーム発売より前にオンショが始まって、オードトワレが出るぐらいの早さ。一応オンショ終了はリリース後つったって早すぎませんかそれは？！
※これは完全に保身のための一文なんですが、オードトワレ・立ち絵アクスタ第二弾はなんか全部揃えちゃった方です
事前展開に触れていても一応ゲーム本体を触ってみないことにはな……お金もないし……みたいな感じの私みたいなのにはこういうのはちょっと大変でした（表明）。
売り方とボリュームを考えると「遊んでからグッズに手を出すか考えたい層」はちょっと置いていかれてしまうように思うし、なんなら事前展開や自分の趣味からグッズを買ってみたはいいが、遊んでから「なんか予想と違うところが刺さってしまった」みたいな層にもちょっと不親切なような。組み合わせの幅が広くて、そこが尖りで強みだからこそ、こう、もうちょっとゆっくり展開してほしかったかも、と思ってないというのは嘘になりますね。
ネタバレ期間明けて怒涛のグッズ展開が始まるならLOVEします。第一弾立ち絵アクスタと同じ立ち絵を使っていて、なおかつ第二弾と同じサイズのやつが欲しい。なんで大きさ違うんですか～？！；；
